基調講演開催のご報告
株式会社マルケンみかんは、創立50周年記念式典におきまして、長年にわたり多大なるご支援をいただいております株式会社石巻青果 取締役相談役 近江惠一様をお招きし、『マルケンみかんと私の50年』と題した基調講演を賜りましたので、ご報告いたします。
去る2025年6月29日に執り行われました弊社創立50周年記念式典にて、株式会社石巻青果 取締役相談役 近江惠一様より、心温まる、そして未来への力強い指針となるご講演をいただきました。
近江様は、石巻におけるマルケンみかんの初代担当者でいらっしゃいます。講演では、50年という長きにわたる両社の深い絆と、共に歩んだ歴史を感動的なエピソードを交えてお話しいただきました。
講演の主な内容
【祝辞と東日本大震災への感謝】
まず、創立50周年へのお祝いの言葉を頂戴するとともに、東日本大震災の際に弊社から寄せられた支援に対する心からの感謝の意が述べられました。このご縁が今なお続いていることに、深い感慨を示されました。
【「業界の七不思議」― 運命的な出会い】
今では当たり前となった両社の取引ですが、その始まりは「業界の七不思議の一つ」とまで言われていたそうです。価格低迷期に新たな販路を模索していた弊社と、有田で一番と名高いマルケンみかんを何とか扱いたいという石巻青果様の情熱が一致した「奇跡」の物語が語られました。
【絆を不動のものにした、忘れ得ぬエピソード】
特に印象深いお話として、ある年に腐敗果が多く出てしまった際のエピソードが披露されました。当時の組合長らが石巻の小売店様を一軒一軒お詫びに回ったところ、皆様から返ってきたのは「マルケンのみかんは美味しいから、甘いから傷んでもしょうがないんだよね」という、あまりにも温かいお言葉でした。この出来事が、弊社と石巻の皆様との絆を確固たるものにしたと、近江様は熱く語られました。
【マルケンみかんの強みと未来への期待】
近江様の視点から、「こだわりのみかん作り」「組合員の強い団結力」「三世代にわたる後継者の育成」といった弊社の強みを高く評価いただきました。そして、50周年はあくまで通過点であり、70年、80年、100年に向かって、共に未来を築いていきたいという力強いエールを頂戴しました。
株式会社マルケンみかんより
この度の近江様の心のこもったご講演は、50年の歴史を支えてくださった全ての皆様への感謝の気持ちを改めて胸に刻む、貴重な機会となりました。
生産者、お取引先様、そしてマルケンみかんを愛してくださる消費者の皆様という「二人のお客様」に喜んでいただけるよう、これからも品質の高いみかん作りに、組合員一同、より一層邁進してまいる所存です。
今後とも、株式会社マルケンみかんへの変わらぬご支援、ご鞭撻を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
